スマートフォンが普及し、写真や動画を撮る機会が増え、それをSNSでシェアすることも一般的になりましたね。
しかし、撮影したコンテンツには時折、個人情報や無関係な人物が写り込んでしまうことがあります。
ただ、そのままアップロードすることは肖像権などの問題が生じる可能性があるため、慎重な対応が求められます。
このような場合、写り込んだ部分にモザイクをかけることが一般的です。
しかし、モザイクをかけるアプリなどはよく見かけますが、逆に「モザイクを消す」アプリはご存知でしょうか?
モザイクを除去する機器も販売されていますが、アプリで手軽に行えるのでしょうか?
この記事では、アプリを用いて画像のモザイクを取り除く方法について検証していきます!
モザイクを解除するアプリにはどのようなものがあるのか?
スマートフォンが一般的になり、簡単に写真や動画を撮ることができるようになりましたね!!
これによりSNSへのアップロードも増え、時折関係のないものや、モザイク処理によって隠された情報が写り込むこともあります。
では、モザイク処理は一体どのような場面で使用されるのでしょうか?
肖像権や個人情報の保護のために、写真や映像内の人物の特定を避けるためによく利用されます。
テレビ番組でも、無関係な情報や企業の名前、商品名などが映り込んでいる場合にモザイクがかかることがあります。
また、過去の映像や提供スポンサー、CMなどのテロップを隠すためにも使われます。
番組内での回想シーンなどでモザイクがかかる光景はよく見られるかもしれませんね。
最近では、ロケや取材時の映像でも場所が特定されにくくなるように、画面全体にモザイクがかけられることもあります。
また、お店の看板に記載された電話番号や車のナンバープレート、通行人の顔なども、個人情報の保護のためにモザイクがかけられることがあります。
個人情報の取り扱いが細かくなった現代ですね。
日本では、わいせつなものをモザイク処理で隠すという認識が広まり、「モザイク処理=卑猥」というイメージが根強く残っています。
しかし、現代ではそれだけでなく、個人情報や権利保護のために必要な場合も増えています。
そんな中、モザイクを消すアプリが存在するのかどうかを探してみました。
パソコンやスマートフォンのアプリでモザイクを消すことができれば、手軽で便利だろうと思い、検証してみました。
「シャープ処理」や「コントラスト処理」などを施すことで、一定の形まで画像を生成することは可能な場合があります。
しかし、元の画像に類似したものになるかどうかは保証されません。
モザイクによって分断された情報が元通りになるわけではなく、モザイク処理が中程度または強度で行われている場合は難しいようです。
つまり、情報が不足している場合にそれを補うことは不可能です。
結論として、現時点(2023年10月)では完全にモザイクを消すアプリは存在しません
モザイク処理は、画像や動画などの表示したくない部分をピクセル単位で見えにくくする処理です。
「モザイク」の言葉は、フランス語の寄せ木細工のような美術作品を指し、ピクセルは画像を構成する最小単位です。
モザイク処理には非可逆変換と可逆変換があり、これにより塗りつぶしや元の画像をミックスします。
モザイク処理以外にも、ぼかし処理や反転処理などが同様の目的で使用されます。
しかし、これらを元の通りに修復する技術は難しく、モザイクを完全に消すことはほぼ不可能に近いです。
ただし、モザイクの細かさによっては少し見えるように修復することができるようになっています。
その代表例が「Remini」です。
Reminiは画質の悪い画像を高画質にするアプリで、モザイク部分も場合によっては少し消せることがあります。
AndroidとiPhoneの両方で無料で利用できます。
ただし、Reminiはモザイクを消すためのアプリではなく、画質の悪い画像を高画質にすることが目的です。
そのため、モザイク部分は少し綺麗になりますが、他の部分も画像修正がかかる場合があります。
再度強調しますが、Reminiは人工知能を使用して元の画像に似た画像を生成するアプローチを取っており、モザイクそのものを完全に消すものではありません。
顔や数字などの文字に対する完全なモザイクの解除は難しく、それが困難な場合もありますが、他の要素に関しては雰囲気を再現することができる場合があります。
写真の種類によって異なるため、試してみる価値はあるでしょう。
なお、実はGoogleもモザイク除去機を開発しており、その再現度は初期段階では高くありませんでしたが、改良を重ね、「モザイクを消すためにモザイクを新たに足しながら、元のモザイク画像よりも綺麗な画像を生成する」ことに成功しています。
将来的には、簡単にモザイクを取り除くソフトが開発されるかもしれませんね。
これらのアプローチや技術の進化により、モザイクの取り扱いに関する新たな可能性が広がることでしょう。
簡単にモザイクを解除できるアプリが登場すれば、個人情報の保護や肖像権の観点から、さまざまなシーンで活用されることが期待されます。
モザイクの解除に関する最新の情報には、アプリストアやオンラインコミュニティをチェックすると良いでしょう。
モザイクをなんとかして消す方法をさらに探してみた!
Reminiというアプリを紹介しましたが、モザイクを完全に消すのではなく、元の雰囲気に戻すことができるかもしれません。
他にも、アプリ以外でモザイクを消す方法は存在するのでしょうか?
いくつかのフリーソフトや有料ソフトがモザイクを消す方法を提供しています。
・ GMASK
「CPマスク」と呼ばれるモザイクの一種を外すためのフリーソフトです。
CPマスクは、16文字以内のパスワードでモザイクをかけ、後でそのパスワードを入力してモザイクを外すことができるものです。
GMASKを使用すると、パスワードを知らなくても画像からCPマスクを取り除き、画像を元に戻すことが可能です。
なお、GMASKは合法的なソフトであり、安心して使用できます。
・ DeepMosaic
DeepMosaicの優れている点は、静止画だけでなく動画のモザイクも取り除いてくれることです。
このソフトは、動画編集のアプリであり、モザイク処理の工数を削減します。
AI技術を使用して物体を検出するため、対象が動いていてもモザイクを消すことができます。
動作環境はMicrosoft Windows 10, 11で、メモリは8GB以上、ストレージ空き容量が10GB以上必要です。
公式ホームページで簡単にダウンロードでき、使い方もわかりやすく説明されています。
これらのソフトは、モザイクの消去に成功するものの、処理が複雑なため時間がかかることや、時折モザイクの削除に失敗することもあるかもしれません。
ただし、無料で高い再現度を提供してくれるので、一度試してみる価値があります。
・Demosaic(デモザイク)
Demosaicも無料で手に入るツールの一つです。
このプログラムは、漫画やアニメなどのモザイクを取り除いてくれるものです。
三次元の動画や写真ではなく、二次元のモザイクを扱いたいときにお勧めです。
・PULSE(パルス)
PULSEは、アメリカのデューク大学の研究チームが開発したツールです。
精度としては、モザイクは一応除去されますが、顔写真などは「これは誰?」という状態になることがよくあります。
このツールはスマートフォンにも対応しており、アプリ以外でモザイクを消す際に利用できます。
・モザイクリーン(有料)
モザイクリーンのツールは有料ですが、1クリックでモザイク部分を元の状態に戻すことができます。
難しいパラメーターの入力や修正が必要ないので、使い勝手が良いです。
1クリックだけでモザイクを処理でき、複雑で細かいモザイクにも対応しています。
修正後も微調整が可能で、多彩な機能が搭載されています。
・モザイク除去機
前述のアプリや無料・有料のソフトがうまく動画や写真のモザイクを元に戻せない場合、モザイク除去機を試す方法もあります。
これらは通販サイトで入手可能で、ウェブ上で注文できます。
価格がやや高額なものもあるため、購入時には慎重に検討する必要がありますが、一般の利用者でも手に入れることができます。
モザイクを取り除くための機械、モザイク除去機ってどのようなもの?
この機械を使用すると、モザイクのかかった領域を本当に消すことができるのでしょうか?
以前に述べた通り、モザイクを取り除く「モザイク除去機」自体は、通信販売などを通じて簡単に入手できます。
そして、モザイクには解像度や種類など様々な要素があります。
画像がどのように変化しているかによって結果が大きく変わります。
中でも、モザイク除去機が対応している種類でなければ、効果的な修復が難しいようです。
これらの機械には高価なものも存在しますが、モザイクを本当に取り除けるかどうかの確証が得られないため、おすすめはできません。
実際に機械を購入した人のレビューを見てみると、「性能があまり良くない」「期待通りに機能しなかった」といった意見が多いようです。
イメージ通りの画像に修復できないリスクもあり、消すというよりも画像がぼやけることがあります。
結局、価格相応の効果が得られない可能性があるようです。
アプリでモザイクを除去できるのか?実際に確認してみました!まとめ
モザイクを除去するアプリは、現時点では存在していないようです。
一部修正される可能性がある「Remini」アプリを使っても、完全に修復することは難しいです。
GMASK、モザイクリーン、モザイク除去機などの手法もありますが、確実性はないです。
モザイク除去機には高価なものもありますが、修復できない可能性もあるため、購入はリスクが大きいです。
モザイクを取り除き、元の画像や動画に戻すのは難しいことが分かりました。
なぜモザイク処理が行われるのかも説明しました。
個人情報や知的財産の権利を守るための目的もあるんですね。
アプリやソフトを使って手軽にモザイクを取り除けるのかと思いきや、それも難しそうです。
モザイク処理された画像の復元には、今も研究が進んでいます。
人工知能などの技術を駆使して、数字や文字など単純な要素は元の状態に近い形に戻すことができるようになりました。
動物や果物のような輪郭も見えるレベルまで復元が進んでいます。
開発者がいつかモザイクを取り除くアプリやソフトを作ってくれることを期待するしかないですね!