日常の中で、単位変換はよく必要になります。
例えば、「w/w%」「w/v%」「v/v%」などの比率の単位が使われることがありますが、これらの意味や計算手法について理解できていますでしょうか。
この記事では、「w/w%」「w/v%」「v/v%」の定義と計算方法に焦点を当てています。
w/w%の意味や計算方法!読み方や例題も
最初に、「w/w%」または「ww%」に焦点を当てましょう。
「w/w%」とは、weight per weight percentageの略で、質量の比率を百分率で表したものです。
例えば、ある溶液が全体でAgの質量で構成されており、その中に溶けている溶質がBgである場合、w/w%は溶質の質量(B)を溶液全体の質量(A)で割り、それに100をかけて表します。
数学的には、w/w% = (B / A) × 100 です。
簡単に言えば、溶液中の物質の重さの割合を示す指標ですね。
例題を解くときにも、この基本的な考え方を念頭におくとスムーズに計算できるでしょう。
w/w%の演習問題を解いてみましょう
それでは、ww%の取り扱いに慣れるため、練習問題に挑戦してみましょう。
問題:
ある溶液の総重量は100gであり、その中に溶けている物質の重さは30gです。
このとき、溶液の物質濃度はw/w%でいくらになるでしょうか。
解答:
上記の定義に基づいてww%を計算してみましょう。
30 / 100 × 100 =30w/w%となります。
通常、このw/w%の表記が一般的です。
w/v%の意味や計算方法!例題も
次は、w/v%またはwv%にフォーカスしてみましょう。
このw/v%では、「w」は先ほど説明した通りweight(質量)を指し、そして「v」はvolume(体積)の頭文字です。
vの単位としては通常mlが使われ、wの単位としてはgが一般的ですが、具体的な状況によって異なります。
例えば、ある溶液が全体でCmlで構成され、その中に溶けている溶質がDgである場合、w/v%は溶質の質量(D)を溶液全体の体積(C)で割り、それに100をかけて表します。
簡単に言えば、溶液中の物質の質量濃度を示す指標です。
w/v%の計算問題を解いてみましょう
問題:
あるエタノール溶液全体の体積は300mlであり、中に溶けているエタノールの重さは15gです。
このときのエタノール濃度は単位w/v%でいくらになるでしょうか。
解答:
上記の定義に基づいてw/v%を計算します。
15 / 300 × 100 =5w/v%となります。
これにより、エタノール溶液の中のエタノールの重さが全体の体積に占める割合がわかります。
v/v%の意味や計算方法!例題も
最後に、v/v%またはvv%に注目してみましょう。
このv/v%では、「v」は先ほど説明した通りvolume(体積)の略であり、体積同士の割合をパーセントで表したものです。
例えば、ある溶液が全体でEmlで構成され、その中に溶けている液体(または気体)の体積がFmlである場合、v/v%は溶質の体積(F)を溶液全体の体積(E)で割り、それに100をかけて表します。
簡単に言えば、溶液中の液体(または気体)の体積の割合を示す指標です。
v/v%の計算問題に挑戦してみましょう
問題:
あるエタノール溶液全体の体積は200mlであり、中に溶けているエタノールの体積は100mlです。
このときのエタノール濃度は単位v/v%でいくらになるでしょうか。
解答:
上記の定義に基づいてvv%を計算します。
100 / 200 × 100 =50v/v%となります。
これにより、エタノール溶液中のエタノールの体積が全体の体積に占める割合がわかります。
w/w%、w/v%、v/v%の意味や計算方法!それぞれの違いは?まとめ
w/w%、w/v%、v/v%の定義と計算方法について確認しましたね。
これらの単位は科学的な解析に欠かせない知識であり、覚えておくと便利です。
様々な単位に慣れて、日々の生活をより楽しんでいきましょう。
科学って面白いことがたくさん詰まっていますからね。