【2021.8.31追記】
止めるにヒと書いて
なんと読む?
【此】という漢字は、
漢検準1級レベルに相当する
難易度が大変高い漢字です。
難しい漢字なので、
実生活の中ではあまり使われません。
昔の小説を読むと、
【此処(ここ)は〜】のような
表現を見かけることが多いです。
音読みの時は【シ】と読みます。
訓読みだと様々な読み方があります。
か(く)/ここ
こ(の)/これ
此はこんな意味を持つ漢字です。
これ、こののように
近くにあるものを指す時に使います。
此の意味や使い方を
例文を用いながら分かりやすく解説します。
実は此という漢字が含まれた地名や
苗字もあります。
丹後町此代
たんごちょうこのしろと読みます。
こちらについてもご紹介しますね。
『此』の意味や使い方を例文解説!
止にヒと書いてなんて読むの?
という質問をよく受けます。
いくつか読み方があります。
音読みすると シ です。
訓読みすると、
か(く)、ここ、
こ(の)、これ
があります。
ところで音読みと
訓読みの違いって何?と
思われる方も多いのではないでしょうか。
小学生の時私は、
音読みは音の響きが外国っぽい。
訓読みは日本っぽいと区別していました。
此には意味もいくつかあります。
どれも話し手から
近いところにあるものを
指す時に使います。
此の意味を参考までにずらりと書いておきますね。
▪これ▪この▪ここ
▪かく▪このような
▪このように▪ここに
▪そこで▪それでこそ
此は実際にどのように使うのか、
例文を示しながら
解説します!
■此処から目的地まではそれほど遠くありません。
■此の様な卑怯な手は使いたくありません。
ここからや、このようなと紙に書く場合、
現在此を使うことはほとんどありませんよね。
『此』が入った地名や苗字もある!
此が入った地名や苗字をご紹介しますね。
(地名)
大阪市には【此花区 】があります。
読み方は【このはなく】です。
素敵な音の響きですよね。
この他にも此という漢字を含む地名が、
いくつもあります。
どの地名も読むのがとても難しいです。
▪此木/くのぎ
石川県鳳珠郡穴水町にある地名です。
鳳珠郡は【ほうすぐん】と読みます。
▪此瀬町/このせちょう
奈良市にある地名です。
▪金沢市此花町/このはなまち
▪松山市此花町/このはなまち
▪岐阜市此花町/このはなちょう
此花町は全国に3ヶ所ありますが
読み方が2通りあるのは
面白いなと感じました。
▪境小此木/さかいおこのぎ
群馬県伊勢崎市にある地名です。
▪丹後町此代/たんごちょうこのしろ
京都府にある地名です。
▪焼山此原町/やけやまこのはらちょう
広島県呉市にある地名です。
(苗字)
此という漢字が使われる苗字は大変多いです。
特に珍しいと感じた苗字を
地域別にピックアップしご紹介します。
■新潟・群馬・秋田に多い苗字
▪小此鬼/おこのぎ
▪此垣内/このがいと
■福井・愛知・茨城に多い苗字
▪此谷内/こやち
▪日此/ひこの
此方(止めるにヒ 方)の意外すぎる読み方!
【此方からお入りください】
←こんな張り紙を見て、
全く読み方が分からずに
目を丸くしたことがあります(^^;)
えっ、この漢字なんて読むの??
此方と書いて「こちら」と読むことが
後から分かりました。
此方という漢字は学校で習う漢字ではありません。
ですので読めなくても
全くなんの問題もありません。
でも小説などには出てくることも
けっこうあるため
読み方を知っておいて損はありません。
此方という言葉は読み方が複数あり
意味も変わるため使うのが難しいです。
読み方だけでもこんなにあります。
①こなた
②こんた
③こち
④こちら
⑤こっち
④と⑤に関しては日常生活の中で
よく使われているため
①〜③の意味と使い方の例文をご紹介します。
【こなた】
意味:こちらの方、過去から現在までの間
例文:静かにこなたを振り返った。
【こんた】
意味:あなた(英語のyouに該当する言葉です。)
例文:こんたの言うことが当たり申さない。
【こち】
意味:私、私ども(古事記にも出てくる古い言葉です。)
例文:そちが知らずは、こちも知らぬぞ。
此度の読み方や使い方!
此度は「こたび」と読み、
此の度は「このたび」と読みます。
読み方は微妙に違いますが、
どちらも現在使われている「この度」と
同じ意味で使うことができます。
しかし此度や此の度という漢字は
古文学などにおいて使われていた漢字のため
日常生活で使用すると
相手に少し違和感を感じさせてしまいます。
この度という言葉はビジネスでも
よく使われる言葉です。
ビジネスメールで「此の度」「此度」
という漢字を使うと
全体的にかた苦しい印象になるため
使わない方が無難です。
此間の読み方や使い方!
此間にはいくつも読み方があります。
①このあいだ
②こないだ
③このあひだ
④こなひだ
意味は現代使用されている
「このあいだ」と同じで、
「この頃、最近、近ごろ」
といった意味を持っています。
このあいだが語形変化し、こないだや
このあひだなどに変化したとされています。
此間によく似た言葉に
此間中・此間内という言葉があります。
それぞれの読み方や意味、
使い方は次のようになっています。
【此間中】
読み方:こないだじゅう
意味:先頃のいく日かの間
使い方例文:此間中探していた鍵がやっと見つかった。
【此間内】
読み方:こないだうち
意味:この間、先だって
使い方例文:なし(例文は見つかりませんでした。)
此処の読み方や使い方!
今回ご紹介してきた「此」がつく言葉の中で
此処という漢字が最も一般的ではないでしょうか。
此処という言葉は、「ここ」と読みます。
意味は現代使われている「ここ」と同じです。
此所という言葉がありますが
此処と読み方も意味も同じです。
この他にも紛らわしい言葉があるため
ご紹介しますね。
【何所/何処】
読み方:どこ
意味:現代使われている「どこ」と同じ意味です。
【其所/其処】
読み方:そこ
意味:現代使われている「そこ」と同じ意味です。
止めるにヒに石でなんと読む?漢字クイズ
読み方が難しい漢字って本当に
たくさんありますよね。
読み方が難解な漢字で多く声が
あがっているのがこちらです。
Q1.止めるにヒに石でなんと読む?
Q2.止めるにヒに二でなんと読む?
A1. 正解は砦で、読み方は「とりで」です。
音読みにすると「サイ・ザイ」です。
A2. 正解は些で、読み方は「いささか」です。
音読みすると「サ、シャ、セイ、サイ」です。
漢字を書くのは難しいですが
このように覚えると簡単です。
砦は、止めるにヒに石で
些は、止めるにヒに二(^^)
さいごに
此の読み方や意味、
使い方の例文についてご紹介しました。
此がつく地名や苗字も多いです。
知らないと読めないものばかりですよね(^^)
最後までお読みいただき
ありがとうございました。