NHK朝ドラ「おちょやん」で注目を集めたのが
杉咲花が見事に操っていた様々な大阪弁です。
漫才を見ているかのような
きついツッコミのような話し方もある一方で
違った印象の話し方もありました。
上品な印象の船場言葉はおちょやんの
道頓堀編で使われていましたね!
船場言葉であるええしには良家という
意味があるため、ええしのこで
良家の子供という意味になります。
ええしは良い衆がなまったものですので
ええしの「し」を漢字で書くと衆になります。
「しゅう」が「し」になったと
考えることができます。
この記事では、ええしのこの意味や類語、
その他の船場言葉についてご紹介します!
船場言葉は上品!ええしのこの意味や類語を整理
船場言葉が使われていたのは主に
大阪の中心地区となる船場の商家です。
早口だったりきつい印象を与える
河内弁や泉州弁とは異なり
お客様相手に話す言葉なので上品な印象です。
船場があった場所は天下の台所と呼ばれて
大繁盛していた地域だったために
丁寧な言葉遣いが求められたことが
船場言葉が上品な理由だとされています。
ええしは、良い衆がなまったもので
お金持ちを指す言葉として使われていました。
ええしのことなると、
お金持ちの子供という意味になります。
ええしのこの類語として次のような
言葉をあげることができます。
・良家の子供
・上流家庭で育った子供
・ボンボン など
船場言葉 〜だすの使い方!
上品な印象の船場言葉はおちょやんだけでなく
NHK朝ドラ「あさが来た」でも使われていました。
あさやはるがよく使っていたのが
「〜だす」という言葉です。
語尾につける”だす”は
大阪の商売言葉として使われていました。
語尾に”だす”をつけると響きが美しく
なんとも上品な印象になります。
京都弁で語尾に使われるどすも
同じような使われ方をしています。
京都弁のどすは以前はだすのように
商売言葉として使われていましたが
現在は舞妓さんや女将さんなどを中心に
使われています。
いとさん・こいさん・とうさんの意味や使い方!
その他の船場言葉として
いとさん・こいさん・とうさんの
意味や使い方を整理しておきますね。
時代劇ドラマなどにもよく出る言葉のため
知っておくと理解しやすくなります。
【いとさん・こいさん】
いとさんの語源は愛しい人にあり、
商家の娘を指す言葉です。
特に商家の長女を指す時に使われており、
次女や末っ子の娘はいとさんではなく
別の呼び名で呼ばれていました。
末っ子となる娘のことは、
こいとさんと呼ばれていましたが
こいさんと呼ばれるようになりました。
小さい+いとさんが変化し
こいとさん→こいさんになったとされます。
ちなみに真ん中の娘は
なかんちゃんと呼ばれています。
【とうさん】
船場言葉のとうさんは父さんという
意味で使われている言葉ではありません。
とうさんは店の主人である旦那さんの
娘を指す言葉です。
ちなみに旦那さんのことは
船場言葉ではだんだんになります。
旦那さんの奥さんのことは
ごりょうさんと呼ばれています。
船場言葉の挨拶表現はなんとなく
理解できますが、
家族の構成メンバーの呼び名は
知らないと全く理解できませんよね、、、(^^;)
さいごに
大阪弁の1つである船場言葉の
ええしのこの意味や類語、
その他の船場言葉などについてご紹介しました。
日常生活において使われることは
段々なくなっていますが
ドラマや劇、1部の人達の間では
今もなお使用されています。
今回ご紹介した船場言葉の他にも
様々な表現があるため
学んでいくのも楽しいと思います!
最後までお読みいただき
ありがとうございました。